『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズといえば、2012年のTVアニメ放映以降、劇場版はもちろんのこと、各種メディアミックス作品のリリースが続く人気IPである。この5月にはシリーズ最新作となる『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』が公開となった。本作の3DCGはアニメや実写、ゲームと幅広く手がけるGEMBAが担当。同社は『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』(2015)での背景CG制作にはじまり、シリーズでは3度目の参加となる。同作のメイキングを、全2回に分けて紹介していく。
2年超の長期におよんだ『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』の制作。Production I.Gから2020年8月に打診があり、翌月からは主要メカのデザインとモデリングがスタート。空戦シーンからカット制作がはじまり、並行してモデリングとレイアウトも行い、2022年12月に最終アップを迎えた。メインツールは3ds Maxで、エフェクトや海、雲海などにはHoudiniとBlenderも使用している。